クローゼットを開けるたびに、「服はたくさんあるのに、今日着たい服がなかなか決まらない」と感じることはありませんか。
長く暮らしていると、仕事用、普段着、おでかけ用、季節の服などが少しずつ増えていきます。まだ着られる服も多いため、簡単には手放しにくいものです。
一方で、すっきりしたクローゼットに憧れて服を減らしすぎると、季節が変わったときや予定が入ったときに「残しておけばよかった」と感じることもあります。
大人のクローゼットを整えるときは、少ない枚数を目指す必要はありません。大切なのは、自分が持っている服を把握し、よく着る服を取り出しやすくして、着ない服に収納を使いすぎないことです。
ここでは、服を無理に減らしすぎず、毎日の服選びがラクになるクローゼットの整え方をまとめます。
大人のクローゼットは服の数より「選びやすさ」を大切にする
クローゼット整理というと、まず服を減らすことを考えがちです。
しかし、服をたくさん持っていても、自分が何を持っているかわかり、必要な服をすぐ取り出せるなら、無理に減らす必要はありません。
反対に、枚数がそれほど多くなくても、季節外の服や今は着ない服が混ざっていると、毎朝選びにくくなることがあります。
まず目指したいのは、「開けたときに今着る服がわかる状態」です。
服の数そのものより、普段着る服が見つけやすいか、ハンガーを動かしやすいか、引き出しの中身がわかるかを確認してみましょう。
最初から捨てる服を探さない
クローゼットを整えようとして、「今日は10着処分しよう」と数を決める必要はありません。
手放すことを最初の目的にすると、まだ迷っている服まで勢いで減らしてしまうことがあります。
まずは、現在の服を「よく着る」「ときどき着る」「最近着ていない」に分けるところから始めましょう。
よく着る服を最初に確認する
普段何度も手に取っているトップス、パンツ、スカート、羽織り物などを確認します。
よく着る服には、着心地がよい、合わせやすい、洗濯しやすいなど、自分なりの理由があるはずです。
まずその服をクローゼットの使いやすいところへまとめると、「自分にとって必要な服」が見えやすくなります。
最近着ていない服はすぐ処分しなくてもよい
一年ほど着ていない服があっても、すぐに判断できないことがあります。
その場合は、普段着る服とは別にして、一時的に保管する方法があります。
次の季節になっても手に取らなかった場合に、改めて必要かどうか考えれば十分です。
今の生活に合っている服かを確認する
服が増える理由の一つに、以前の生活では必要だった服をそのまま残していることがあります。
通勤で毎日着ていた服、以前よく出かけていた場所に合わせた服、長時間歩くには向かない靴など、現在の暮らしでは出番が少なくなっているものもあるでしょう。
「まだ着られるか」だけではなく、「今の自分が着る機会があるか」で確認してみます。
今の一週間を基準にしてみる
仕事の日、家で過ごす日、買い物の日、外食の日など、現在の一週間を思い浮かべてみましょう。
実際の生活で必要な服がわかると、残しておきたい服の種類も整理しやすくなります。
特別な日の服は普段着と分ける
冠婚葬祭や少し改まった場で使う服などは、普段ほとんど着なくても必要な場合があります。
使用回数が少ないからといって、すべて手放す必要はありません。
普段着とは別の場所へまとめておけば、毎日の服選びを邪魔しにくくなります。
「着られる服」と「着たい服」を分けて考える
クローゼットには、サイズは合うし傷んでもいないけれど、なぜか手に取らない服が残りやすいものです。
理由は、色が合わせにくい、着心地が好みではない、今の髪型や手持ちの服と合わないなどさまざまです。
まだ着られるという理由だけで残しておくと、実際に着る服が埋もれてしまうことがあります。
着たときの感覚を思い出す
迷う服は、一度着て鏡の前で確認してみましょう。
動きにくくないか、首やウエストが気にならないか、長時間着ていたいと思えるかなどを確認します。
収納している状態だけでは判断しにくい服も、実際に着ると残したいかどうかがわかりやすくなります。
季節ごとに「今着る服」を見やすくする
一年分の服を同じ場所へ並べていると、季節外の服まで目に入り、選択肢が増えすぎることがあります。
収納スペースに余裕がある場合でも、今の季節によく着る服を手に取りやすいところへ集めると、毎日の支度がラクになります。
季節外の服は少し離して保管する
冬物の厚手ニットや夏だけ着る服などは、今使う服とは別にしておきます。
別のケースへ完全にしまわなくても、クローゼットの端や上段などへ移すだけでも構いません。
季節の変わり目に少しずつ入れ替える
一日ですべて衣替えしなくても大丈夫です。
気温に合わせて数着ずつ入れ替えるほうが、その年の天候にも対応しやすくなります。
ハンガーに掛ける服を詰め込みすぎない
クローゼットのバーに服がぎっしり掛かっていると、何を持っているかわかりにくくなります。
ハンガーを横へ少し動かせるくらいの余裕があると、服を見つけやすく、戻しやすくなります。
よく着る服を取り出しやすいところへ
普段よく着るジャケット、シャツ、ワンピースなどは中央付近など手に取りやすい場所へまとめます。
使用回数の少ない服は端へ移すだけでも、日常の使いやすさが変わります。
同じ種類を近くにまとめる
トップス、ボトム、羽織り物などを大まかにまとめると、服を探しやすくなります。
細かな分類を増やしすぎず、自分が戻しやすい程度にしておくことが大切です。
たたむ服は「持っている量が見える収納」にする
Tシャツ、ニット、部屋着などを引き出しへ入れる場合は、重ねすぎると下にある服を忘れやすくなります。
可能であれば、一度に中身が見えるように並べると管理しやすくなります。
引き出しをいっぱいにしすぎない
服を押し込まないと閉まらない状態では、取り出したあとに戻すことも面倒になります。
少し余裕があるくらいにしておくと、洗濯後の片づけもラクになります。
部屋着も必要な数を確認する
外出着だけでなく、部屋着やパジャマも増えやすいものです。
着心地のよいものを中心に残し、最近使っていないものがないか確認してみましょう。
似た服が多いときは「違い」を確認する
好きな色や形が決まっていると、似た服が増えることがあります。
黒いパンツ、白いトップス、同じようなカーディガンなどが複数あっても、すべて使っているなら問題ありません。
ただし、一着ばかり着ていて、ほかはほとんど使っていない場合は、それぞれの違いを確認してみましょう。
素材、丈、季節、洗濯のしやすさなど、使い分ける理由があるなら残しておけます。
違いがほとんどなく、一着しか使っていない場合は、残りを見直す候補にできます。
「高かったから」だけで残していないか確認する
購入価格が高かった服は、着なくなっても手放しにくいものです。
けれど、クローゼットに置き続けても、購入したときのお金が戻るわけではありません。
今後着る可能性があるか、着たときに気分よく過ごせるかを基準に考えてみましょう。
迷う場合は一度別の場所へ移し、しばらくなくても困らないか確認する方法があります。
思い出のある服は無理に手放さなくてよい
昔よく着ていた服、家族からもらった服、旅行の思い出がある服などは、実用品とは違う意味を持っています。
こうした服まで「着ていないから」という理由だけで処分する必要はありません。
ただし、普段着と一緒にすると毎日の服選びに混ざってしまうため、思い出として残す服は別に保管すると整理しやすくなります。
買い足す前にクローゼットを一度見る
服を増やしすぎないためには、整理だけでなく買い方も大切です。
新しい服が欲しくなったら、購入前に似た服を持っていないか確認してみましょう。
手持ちの服と3通りくらい合わせられるか考える
気になるトップスやボトムがあったら、今持っている服とどのように合わせるか考えます。
複数の組み合わせが思い浮かぶ服なら、日常でも使いやすくなります。
収納する場所も先に考える
買ったあとにどこへ入れるか決めておくことも大切です。
ハンガーを追加しないと掛けられない、引き出しがすでにいっぱいという場合は、今ある服を一度確認する機会にしてみましょう。
定番の組み合わせをいくつか作っておく
クローゼットを整える目的は、きれいに収納することだけではありません。
毎日の服選びをラクにすることも大切です。
よく着るパンツとトップス、ワンピースと羽織り物など、自分が迷わず着られる組み合わせをいくつか作っておきましょう。
忙しい日や急な外出の日にも、「これなら大丈夫」と思える組み合わせがあると便利です。
バッグやストールなどの小物も一緒に見直す
服だけ整えても、バッグ、ベルト、ストール、帽子などが別の場所で増えていることがあります。
よく使う小物を服の近くへまとめておくと、コーディネートも考えやすくなります。
普段使いを取り出しやすくする
毎日のように使うバッグやストールは、奥へしまわず手に取りやすいところへ置きましょう。
特別な日に使う物とは分けておくと、朝にも選びやすくなります。
収納用品を増やす前に服の量を確認する
服が入りきらなくなると、新しい収納ケースやハンガーラックを追加したくなることがあります。
しかし、収納場所を増やす前に、現在持っている服を一度確認してみましょう。
最近着ていない服や同じ用途の服が多い場合は、収納を増やさなくても余裕ができることがあります。
新しい収納用品は、残したい服が決まってから考えるほうが、必要以上に物を増やしにくくなります。
クローゼットの余白を残しておく
収納スペースを隙間なく使うことが、必ずしも使いやすさにつながるとは限りません。
少し余白があると、服を出し入れしやすく、新しく一着加わったときにも対応しやすくなります。
ハンガーを動かせる、引き出しを無理なく閉められる程度の余裕を目安にしてみましょう。
半年や一年ごとに小さく見直す
服の好みや生活は少しずつ変わります。
一度整えたクローゼットを、そのまま何年も維持する必要はありません。
季節の変わり目などに、「最近よく着ている服」「ほとんど着なかった服」を確認すると、大がかりな整理をしなくても整った状態を保ちやすくなります。
新しく買った服が増えたときも、古い服を必ず一着手放す必要はありません。今の収納に無理なく収まり、実際に使えているかを確認するくらいで十分です。
まとめ|大人のクローゼットは減らしすぎず選びやすく整える
大人のクローゼットを整えるときは、服の枚数をできるだけ少なくする必要はありません。
まずは、よく着る服、たまに着る服、最近着ていない服を分け、現在の生活で使っている服を見つけやすくすることから始めましょう。
季節外の服や特別な日の服、思い出として残したい服は、普段着とは分けて保管すれば、無理に手放さなくても日常のクローゼットを整えやすくなります。
また、ハンガーや引き出しに少し余裕を残し、よく使う服や小物を手に取りやすくすることで、朝の服選びもラクになります。
新しい服を買うときは、手持ちの服との組み合わせや収納する場所を一度確認してみましょう。
服を減らすこと自体を目標にせず、自分が好きな服を把握し、着たいときにすぐ選べるクローゼットへ少しずつ整えていくことが基本です。
