掃除は、気になったときにまとめてやろうと思っていると、いつの間にか家のあちこちに気になる場所が増えてしまうことがあります。
床のほこり、洗面台の水滴、キッチンの汚れ、浴室の水まわりなど、一つひとつは短い時間で済むことでも、まとめて取りかかると大きな作業に感じやすくなります。
掃除をため込まないために、毎日家中をきれいにする必要はありません。使ったついでに拭く、目についたところを一か所だけ整えるなど、小さな作業を暮らしの流れに組み込むほうが続けやすくなります。
大切なのは、「掃除の日」を増やすことではなく、汚れが大きくなる前に少しずつ手をかけられる仕組みを作ることです。
ここでは、毎日の負担を増やしすぎず、掃除をため込みにくい暮らしへ整えるための基本をまとめます。
掃除をため込まないためには一度に全部やらない
部屋をきれいにしようとすると、床、棚、キッチン、洗面所、浴室などを一度に掃除したくなることがあります。
しかし、家全体をまとめて掃除しようとすると時間も体力も必要になり、忙しい日は後回しになりやすくなります。
そこで、毎日の掃除は「今日はここだけ」と範囲を小さく考えてみましょう。
洗面台を拭いたら終わり、床の一部分だけ掃除したら終わりという日があっても構いません。
一回で完璧にするより、汚れが気になったところへ短い時間で手をかけるほうが、掃除を大きな作業にしにくくなります。
毎日使う場所から少しずつ整える
家の中には、毎日必ず使う場所があります。
キッチン、洗面台、トイレ、リビングなど、使用回数の多いところは汚れも目につきやすくなります。
掃除を習慣にしたい場合は、普段あまり使わない場所より、毎日目にするところから始めると続けやすくなります。
洗面台は使ったあとにさっと拭く
洗面台は、手洗いや洗顔のたびに水滴が残りやすい場所です。
毎回丁寧に掃除する必要はありませんが、水滴や気になる汚れを見つけたときに軽く拭いておくと、あとからまとめて掃除する手間を減らしやすくなります。
使いやすいクロスなどを近くへ置いておくと、わざわざ掃除用品を取りに行かずに済みます。
キッチンは調理後に一か所だけ拭く
料理が終わったあとにキッチン全体を掃除しようとすると負担になります。
コンロを使った日はコンロまわり、作業台を多く使った日は作業台というように、その日に気になった一か所だけ拭く方法があります。
食事の片づけと一緒にできる範囲で終えると、夜の家事が長くなりすぎません。
掃除用品は使う場所の近くへ置く
掃除が後回しになりやすい理由の一つが、道具を取りに行く手間です。
少し汚れていることに気づいても、別の部屋から掃除用品を持ってこなければならないと、「あとでやろう」と思いやすくなります。
場所ごとに最低限の道具を用意する
洗面所にはクロス、キッチンには台拭き、浴室には普段使う掃除用品というように、よく使うものを近くへ置いておくと便利です。
ただし、掃除用品そのものを増やしすぎないことも大切です。
場所ごとに何種類もの洗剤を置くのではなく、普段よく使うものを中心にしましょう。
すぐ取れてすぐ戻せる形にする
掃除用品を棚の奥へしまい込むと、出すことも戻すことも面倒になります。
毎日使いたいものは、扉を開ければすぐ取れるところや、手の届きやすい棚などに置いておくと続けやすくなります。
床掃除は家全体を毎回やらなくてもよい
床掃除というと、家中へ掃除機をかけることを考えがちです。
けれど、毎回すべての部屋を掃除する必要はありません。
人がよく通るところや、ほこりが目につきやすいところだけを短時間で整える方法があります。
よく歩く場所を優先する
リビング、廊下、キッチンなど、毎日よく通る場所は汚れも集まりやすくなります。
時間がない日は、その範囲だけ掃除機やフロアワイパーを使う方法でも十分です。
家具を毎回動かさない
床掃除のたびに家具や収納ケースまで動かそうとすると時間がかかります。
普段は見える床を中心にし、家具の下などは時間のある日に行うという分け方にすると負担を減らせます。
物を床へ置かないと掃除を始めやすい
床にバッグ、衣類、箱などが置かれていると、掃除をする前にそれらを動かさなければなりません。
掃除そのものより、掃除前の片づけに時間がかかっていることもあります。
普段よく床へ置いてしまう物には、簡単に戻せる場所を作っておきましょう。
バッグならフック、衣類なら一時的に掛ける場所など、使い終わったあとに迷わず戻せるようにすると、床掃除を始めやすくなります。
テーブルや棚に余白を残す
テーブルや棚の上に物がたくさんあると、ほこりを拭くたびに一つずつ動かす必要があります。
飾り物や日用品をすべてなくす必要はありませんが、何も置いていない部分を少し残しておくと掃除がラクになります。
毎日使わない物は出したままにしない
文房具、薬、郵便物、小物など、たまにしか使わないものがテーブルへ残っている場合は、本来の置き場所を決めましょう。
拭き掃除をしたいときにすぐ始められる状態にしておくことが、掃除をため込みにくくする工夫になります。
キッチンは汚れを見つけたときに小さく拭く
キッチンは毎日使うため、油や水分、食材の細かな汚れなどが残りやすい場所です。
週末にまとめて掃除するより、料理や片づけのついでに少しずつ手をかけるほうが負担になりにくくなります。
コンロは冷めてから簡単に確認する
調理後にコンロが十分冷めたら、目につく汚れがないか確認してみましょう。
毎回念入りに掃除する必要はなく、気になる部分をその日のうちに拭く程度でも構いません。
作業台は物を戻したあとに拭く
調味料や調理道具を戻したあと、作業台を簡単に拭いておくと翌朝も使いやすくなります。
料理のたびに大がかりな掃除をするのではなく、片づけの最後に短い作業を加えるくらいが続けやすくなります。
洗面所は水滴をためないことから始める
洗面所は、水を使うたびに鏡や洗面台に水滴がつきやすくなります。
毎日細かなところまで掃除しなくても、目についた水分だけさっと拭いておくと扱いやすくなります。
鏡は気になるところだけ拭く
鏡全体を毎回磨く必要はありません。
水滴や汚れが目についた部分だけを拭き、時間のある日に全体を整える方法があります。
洗面台の上に物を置きすぎない
スキンケア用品や歯みがき用品などがたくさん並んでいると、拭くたびに動かす必要があります。
毎日使うものを中心にし、掃除の邪魔になりにくい状態にしておきましょう。
浴室は入浴後にできる範囲だけ整える
浴室は、一度に念入りに掃除しようとすると時間がかかりやすい場所です。
普段は入浴後に気になるところだけ整え、時間が必要な掃除は別の日に行う方法があります。
床や壁の水分を簡単に確認する
入浴後にできる範囲で水分を減らす、気になるところを流すなど、小さな習慣を取り入れる方法があります。
毎晩すべての壁を拭くような負担の大きい方法にする必要はありません。
浴室に物を置きすぎない
ボトルや掃除用品が床や棚に多く並んでいると、掃除するときに移動させる手間が増えます。
今使っているものを中心にし、予備は浴室の外へ置いておくと掃除を始めやすくなります。
トイレは使うついでに確認する
トイレも、汚れが目立ってからまとめて掃除するより、日常の中で気になるところを確認するほうが負担になりにくくなります。
手洗いまわり、床など、その日に目についたところだけを簡単に整える方法があります。
掃除用品を近くへ置き、必要なときにすぐ使えるようにしておくと、後回しにしにくくなります。
玄関は帰宅や外出のついでに整える
玄関は靴や外から持ち込んだ細かな汚れが集まりやすい場所です。
靴を戻す、床に落ちているものを拾うなど、外出や帰宅の流れでできることがあります。
出しておく靴を増やしすぎない
たくさんの靴が玄関に並んでいると、床を掃除する前に動かす必要があります。
現在よく履くものを中心にし、それ以外を収納しておくと短時間でも掃除しやすくなります。
掃除する曜日を細かく決めすぎなくてもよい
「月曜日は浴室、火曜日はキッチン」というように予定を決める方法もあります。
それが続けやすい方には便利ですが、予定が変わるたびにできなくなるなら、細かく決めなくても構いません。
気になった場所を一つ整える、余裕がある日に少し多めにするという柔軟な方法でも続けられます。
朝と夜に一つずつ整える方法もある
まとまった掃除時間を作りたくない場合は、朝と夜に一つずつ小さな作業を入れる方法があります。
朝は洗面台を拭く、夜はキッチンの作業台を拭くなど、普段の生活の流れに合わせましょう。
毎日同じことをしなくても構いません。その日に使った場所や気になった場所を選ぶくらいでも十分です。
5分で終わる範囲を決めておく
掃除を始めると、次々に別の汚れが気になり、長時間続けてしまうことがあります。
その結果、「掃除は時間がかかる」と感じるようになることもあります。
日常の掃除は5分程度で終わる範囲にしておき、それ以上必要な場所は別の機会に行うという分け方もできます。
短時間で終わることがわかっていれば、忙しい日にも取りかかりやすくなります。
掃除用品を増やしすぎない
場所ごとの専用品をそろえていくと、掃除用品そのものが増え、収納や管理が必要になります。
普段使いやすい洗剤やクロスなどを中心にし、本当に必要なものだけを残しましょう。
掃除方法や使用できる素材は製品によって異なるため、使う前には表示を確認することも大切です。
週末は日常でできなかったところだけにする
平日に少しずつ掃除しておくと、週末に家全体をまとめて掃除する必要が少なくなります。
週末は、家具の下、棚の上、普段あまり触らないところなど、平日にできなかった場所を一つ選ぶくらいでも構いません。
休日を掃除だけで終わらせないためにも、「平日は小さく、週末は必要なところだけ」という分け方は取り入れやすい方法です。
疲れている日は何もしない場所があってもよい
毎日少しずつ掃除する方法でも、疲れている日まで無理をする必要はありません。
一日できなかったからといって、翌日に倍の量を行う必要もありません。
余裕が戻った日に、目についたところからまた始めれば十分です。
掃除をため込まない暮らしは、毎日完璧にこなすことではなく、大きくたまる前に戻りやすい流れを持っておくことが大切です。
毎月一度だけ普段触らない場所を確認する
毎日の小さな掃除だけでは、棚の上や家具の隙間など、普段触らない場所が残ることがあります。
月に一度程度、そのような場所を一つだけ選んで確認すると、大がかりな掃除になりにくくなります。
全部を同じ日に済ませようとせず、今月は棚の上、次は家具の下というように分けてもよいでしょう。
まとめ|掃除はためる前に短い時間で少しずつ整える
掃除をため込まないために、毎日家中をきれいにする必要はありません。
洗面台を使ったあとに水滴を拭く、キッチンの作業台を片づけの最後に拭く、よく歩く床だけ掃除するなど、短時間でできることを暮らしの流れへ組み込むことが基本です。
掃除用品を使う場所の近くへ置き、床やテーブルに物を置きすぎないようにすると、気になったときにもすぐ取りかかりやすくなります。
また、平日に少しずつ整えておけば、週末は普段できないところだけに時間を使えます。
疲れている日は休み、翌日またできるところから戻れば構いません。
一度に完璧にきれいにすることより、汚れや散らかりが大きくなる前に短い時間で整えられる暮らしを作り、掃除を負担の大きな作業にしないことを大切にしていきましょう。
